【推薦図書3】『尾張の古城』―全三四〇城を訪ねて― »»Web会員««

e0144936_43593.jpg  水野氏史研究会々員で愛知県瀬戸市生涯教育講座講師を務めておられる笹山 忠 (ハンドル:物好きな隣人)氏が、平成二十年(2008)8月印刷、10月自費出版された『尾張の古城』――全三四〇城を訪ねて――をご紹介します。
 本著は、2年有半にわたり、中世末の尾張(現 愛知県)にあった古城の址を、くまなく訪ねて紹介してきた同氏開設のブログ「古城探訪記」の記事を元に、中世末の尾張に存在したと思われる340の全城を、1冊の本にまとめて紹介したものです。
この内「水野氏」については、同著「人名索引(50音順)」には、水野右京進、(以下水野を省く)作右衛門、勝重、勝成、貞守、大膳、高康、忠氏、忠綱、忠政、忠守、忠分、帯刀、為善、藤助、信元、宗国、致国、守隆、良春、分長の21名が登場します。また築城や在城した城は、川村南城をはじめ高藪城にいたるまで計17城址にも及んでいます。
 水野氏の尾張における城との関わりの集大成としても大変貴重な史料となっていることから、会員各位にはぜひご精読をお勧めいたします。 (研究会事務局)












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『尾張の古城』――全三四〇城を訪ねて―― 笹山 忠 著
 B5版 360頁(カラー写真入り)
 頒 価 2,500円(送料込み 3,000円)
 お申し込みは、電話&Fax 0561-82-0874   「ささやま」 まで

<目次>
序に代えて
中世末の尾張について
中世の城
この書の見方
尾張の城
 1 名古屋市の城址(93城)
 2 東尾張の城(91城)
   小牧市・春日井市・尾張旭市・瀬戸市・西春日井郡・北名古屋市・清須市・日進市
   豊明市・愛知郡長久手町・同 東郷町
 3 西尾張の城址(91城)
   犬山市・岩倉市・江南市・丹羽郡大口町・同 扶桑町・一宮市・稲沢市・愛西市・津島市
   弥富市・海部郡美和町・同 七宝町・同 大治町・同 蟹江町
 4 南尾張の城址(65城)
   大府市・知多市・東海市・常滑市・半田市・知多郡東浦町・同 阿久比町・同 武豊町
   同 美浜町・同 南知多町
織田氏系図
参考文献一覧
(巻末目次)人名索引
城名索引
あとがき

<内容>●本書「序に代えて」から抜粋
 前作の「瀬戸の古城」(平成15年刊)が思いのほかのお褒めをいただいたこともあり、もう少し範囲を拡げてみようと、足を伸ばしているうちに、いつか尾張の全域にまで調査の範囲が広がってしまった。記録によると、中世の頃、いまの尾張全域で三八〇を超す城館があったという。もちろんこれは何らかの記録が残っていたからわかった数字であり、記録に残らなかった城館もあると思う。また同時期にこれだけの城が存在したのではあるまい。  現代のわれわれが想像する城とちがって、中世の城は石垣も天守閣もなく、土を掘り上げただけの堀、その盛り上げた土を防御壁とし、建物も瓦葺きよりも、板葺きか萱葺きの屋根が殆どだったと思われる。[後略]」



<著者略歴>
『本著』から抜粋編集
1935年 愛知県瀬戸市生まれ
1957年 三重大学農学部卒
(●2012.11.13update)
2012年5月 逝去

著書
 「不如守中」
  朝日新聞「経済気象台」のコラムを3年間にわたり執筆したものを収録し刊行(1996)
  「農業農協問題入門」
   (株)インパクト・リサーチ社の発行紙に寄稿したものをまとめて発行(1999)
 「瀬戸の古城」
   消えてゆく中世末の市内の古城址を訪ねて、その現状と略史をまとめて発刊(2003)


<書評>☆本著の特徴として、各項目別に、城名と別名がある場合はその別名、所在地、築城年代などの基本情報の外、読者が城址を探訪する際に目標となる目印・建物や、「行き方」として鉄道名と最寄駅、出口情報、そして車での探訪時のための道案内など細かな配慮が成されており、史料としての価値の外、古城紙探訪愛好家へのガイドブックとしても優れた構成となっています。
☆著者とのお付合は、拙ブログ∞ヘロン「水野氏ルーツ採訪記」の取材のため、平成17年(2005)九月初め、瀬戸市水野公民館を訪ね、係の方から「中世城館址研究『瀬戸の古城』―平成15年5月― 著者 笹山 忠 氏」の書籍を貸出させていただき、その後この書を手本として、小生なりに色々と資料をあたり考察を続けてようやく纏める目処が立ち、草稿を笹山先生に郵送したことに始まります。先生はご多忙中にもかかわらず早速ご検閲いただき、不明な箇所にもご親切にお答えいただいたり、また数々の誤りをご指摘いただきました。これを機に、本著にも記載されている「水野城」ほか瀬戸の古城址を先生に同行させていただき採訪したことが、今では懐かしく思い出されます。
 先生は、これを遡る四年も前から、本著掲載の城址調査を開始されており、ご高齢にも関わらず、また暑さ寒さもいとわずに各地を探訪され、七年の年月をかけて今般ようやく刊行の運びとなりましたことに、心から祝意と敬意を表します。――水野青鷺
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by mizuno_clan | 2008-10-23 16:44 | 推薦図書