【談議2】水野氏と戦国談議(番外編)

尾張・三河戦国マップ作成プロジェクト 
                                                編者:江畑英郷
 「<論評>『三河武士は忠義に薄く』についての考察」において、巴々佐奈さんが「現在の地図、地形を眺めているだけではわからない」ことは多々あると述べていました。「水野氏と戦国談議」においても、その第三回で「伊勢湾・三河湾交易圏」という見方を提示しておりますが、「地勢が頭にはいっていないと、伊勢湾、三河湾にまたがる通商圏というものはなかなかイメージしにくいのではないか」というご指摘です。しかしながら、「桶狭間合戦関連の書籍を読んでも、文章はともかく、地図は鳴海、大高近辺はきちんと海岸線が示されてますが、津島や荷之上、刈谷あたりの地形は現代のそれと変わらないような図が描かれて」いるケースが多く、なかなか当時の尾張や三河の地勢をまとまって知る機会は少ないように思います。
 愛知県図書館は、図書館のサイトで「絵図の世界」と題して古絵図を掲載しておりますのでこれはかなり参考になります。また、愛知県内の市史や町史でも戦国期の地勢についての情報が掲載されておりますが、これが一つのマップでビジュアルにまとまって表現されていたならば、私たちの研究や考察にどれだけ役に立つことでしょう。そこで、水野氏史研究会の皆さんのお知恵を拝借して、ここに「尾張・三河戦国マップ作成プロジェクト」を立ち上げたいと思います。皆さんの知識と情報を結集して、役立つ尾張・三河の戦国マップを是非とも作り上げましょう。またこのサイトを訪れる方々にも、当会における戦国マップ作成にご助力いただければありがたいと思います。よろしくお願い致します。

*今回は戦国期の尾張・三河をマップ作成の対象といたしましたが、水野氏は尾張・三河に限らず全国に分布していましたし、その活動も戦国期だけに限られるわけではありません。ですが、「水野氏と戦国談議」の番外編として進めるにあたり、私の理解が及ぶ範囲が戦国期の尾張・三河に限られるところから、このような対象限定をいたしました。したがいまして、別の地域、別の時代でマップ化をということであればご意見をください。

【尾張・三河戦国マップ作成要領】

 以下に、「尾張・三河戦国マップ」の作成に関する約束ごとを記載いたします。この要領に基づいてマップ作成を進めたいと思いますが、ご意見があれば適宜反映させていきたいと思います。

1.マップ化の対象は、戦国期の尾張と三河とします。
 1-1.戦国期といっても漠然として不都合な場合もあるかと思います。そこで基準を永禄三年とさせていただきます。例えば戦国期にあたる二つのマップ情報があった場合、永禄三年に近いほうの情報を選択するといった具合の基準ですので、多くはおよそ戦国期といった情報になると思います。
2.マップの描画は、ベクタ形式(図形を幾何学的な数値で管理する)とします。
 ベクタ形式のグラフィックは、画像を点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗りつぶしや特殊効果などの描画情報の集合として表現したものです。これの利点は、表示する都度、計算を行なって画像を再現するため、画像を拡大・縮小したり変形したりしても、輪郭の処理などがその都度行なわれ、解像度に見合った画質が維持される点にあります。したがいまして、マップにはベクタ形式が適しています。
 2-1.作成ツールは「Inkscape」を使用します。
 「Inkscape」は、オープンソースで開発されているベクトル画像編集ソフトウェア(ドローソフト)です。利用は無料ながら、とても優れたドローソフトであると言われています。
3.マップ情報は、どのような形でも受け付けたいと思います。
 以下に要領は示しますが、基本は掲載の画像をダウンロードしていただき、それに情報を加えて当会にメールで送信していただくことになります。ですが、そうした情報提供が難しい場合もあるかと思いますので、マップ画像のどこに配置すればよいかが具体的にわかれば、文章などによってご提示いただくことも可能です。
4.お寄せいただいた情報は、随時マップに反映させ公開いたします。
 公開画像はJPEG形式(画像の圧縮形式)となります。一般的なビットマップ形式の画像編集ソフトなら、問題なく編集することが可能です。例えば、Windows標準の「Microsoftペイント」でも編集することができます。
5.マップに掲載する情報項目は、以下のものを原則とします。
 5-1.地形(海岸線・河川・湖沼・山など)
 5-2.建造物(城・町・寺社など)
 5-3.街道・航路
 5-4.村・町
 *自然地形のうち、湖沼や山は戦国史に関わりのあるものを原則とします。また自然地形に限らず、戦国史に関わりの薄いマップ事項は記載を遠慮願う場合があります。
6.未確定な情報あるいは議論・異見が想定されるような場合は、できるだけ典拠や根拠を付加していきたいと思います。
 マップ情報の典拠・根拠、あるいは捕捉事項につきましては、マップに関連付けた記事として掲載します。マップ情報のご提供の際に、そうした記載があれば是非付け加えてください。
7.マップ・スケールは、1/140000です。

 マップ作成要領は以上ですが、ご意見等により今後改訂していきたいと思います。

 尾張・三河戦国マップ作成プロジェクト



【マップ情報提供者リンク集】
 <基準を永禄三年(1560)とする「尾張・三河戦国マップ作成プロジェクト」>

 1.「矢作川と木曾三川河口地図を加えたブログ地図」――巴々佐奈さん(Web会員)
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by mizuno_clan | 2009-02-15 14:31 | ☆談義(自由討論)