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「本会の趣旨」を書き改めました

 入会をいただくにあたり、数人の方から、ご自身の研究対象が「水野氏の極めて限られた範囲でしかないが会員資格はあるのか」とのお問い合わせが寄せられました。このことから本会趣旨を具体化し下記の通り書き改めました。           研究会事務局

会の趣旨
  「水野氏史研究会」(以下本会)は、時代を問わず総合的に、「水野氏」の歴史研究を行います。水野氏と関連した氏族など、水野氏と何らかの関わりがあれば、本研究対象とします。
 また本会趣旨は、幅広くオープンな参加にあり、広範囲な水野氏の研究に限らず、“極めて限られた範囲”での水野氏およびその関連の研究を主体としています。従ってその研究成果を、グループ活動を通じてより多くの人達に広く知っていただき、会員および会員以外の人達からの情報を収集しやすくして、会員の更なる研究の一助となることを主眼とします。

# by mizuno_clan | 2008-03-15 07:16 | Information

◆◆◆ リンク集 ◆◆◆

                                     ●最新更新日2013/06/02


★会員のリンク集
「浄夜」●大橋批論さんのサイト。「Hiron Ohashi Facebook」。
「DJ-aktiv.de」●水野ベロイターモニカさんのサイト。ドイツ・ハンブルグの日系滞在者の為のサイト。
LEGEND MOEMON ●マキ092733 さんのサイト。東金の豪商・水野(東金)茂右衛門についてのサイト。
「日本在来馬」歴史研究会●三河馬さんのサイト。人と馬の歴史的関係および日本在来馬の種の保存と利活用研究。
緒川正伝記●市野忠士さんのサイト。伝通院、村木砦の戦い、桶狭間の戦い余話など。
永明院●國友憲昭さんのサイト。浄臨済宗天龍寺塔頭、常滑水野家菩提寺 ご住職サイト。
龍雲山 明覚寺●水野英明さんのサイト。浄土真宗本願寺派、ご住職サイト。
名古屋茶道大鑑●水野雪庵さんのサイト。名古屋の茶道、総合案内サイト。
Papathana'sブログ●巴々佐奈さんの歴史考察ブログ。戦国時代を新しい視点で見直す(安城合戦編)。
夜霧の古城
●mori-chanさんのブログ。徳川家康と松平氏など。
形原松平について●松平但馬さんと亡父様のサイト。 形原松平氏研究会所属。
NPO法人 松平保存地域再生委員会●松平但馬さんが理事を務めるサイト。
古城探訪記●物好きな隣人さんのブログ。愛知県の郷土史研究家。
∞ヘロン「水野氏ルーツ採訪記」●研究会事務局世話人・水野青鷺のブログ。



★協力支援者のリンク集
史華堂Shikado ●川戸貴史先生の日本中世史サイト――コアは16世紀を中心とした貨幣流通史
戦国ごくう ●織田信長と彼を巡る武将達――ごくうさんのサイト。
歴探 ●[古文書解読]南北朝~江戸初期――コアは後北条氏で「水野氏」関連も多数所収――高村さんのサイト。
家系研究協議会 ●会報『家系研究協議会会報』の発行など。
理科準備室 ●沢瀉紋ロゴの作者。沼津市立沢田小学校・木口先生のサイト。 



★水野氏菩提寺のリンク集
無量山 傳通院●徳川家康公のご生母於大の方の菩提寺サイト。
宇宙山 乾坤院●水野貞守公の寄進により、川僧慧済が開山した小河水野家の菩提寺サイト。
永明院●常滑水野家・京都の菩提寺サイト。
感應禅寺●桓武平氏水野家の最古菩提寺サイト。



★水野氏関連ミュージアム&ライブラリのリンク集
東京大学総合図書館●新宮水野家から寄贈された古文書類で、「太政官牒二紙」、「複数の古文書を表装した巻子三軸」からなる、電子版『水野家古文書(水野忠幹氏旧蔵書文書)』。

茨城県立歴史館●結城水野家から寄託された「水野記」で、「下総結城水野家文書」20巻に及び、未だ手つかずのものも多数存在。【非公開】

首都大学東京図書情報センター (旧東京都立大学付属図書館) ●山川水野家から寄贈された「水野家文書」で、水野忠邦・忠精の自筆手記、天保改革、幕末外交史及び唐津・浜松・山形などの藩政史の資料。【非公開】

名古屋市博物館 ●水野太郎左衛門家から一括寄託された「水野太郎左衛門家文書」。戦国時代~大正時代(大半は江戸時代)の十四代・千数百点に及ぶ古文書・記録類。【非公開】

水野広徳ミュージアム ●『此一戦』著者で軍事評論家。【インターネット上のみ】




★学会・研究会のリンク集
中世史研究会
●1973年創設の中世史研究会のブログ。
織豊期研究会
●織田・豊臣政権期(約30年間)の諸問題に関心を抱く学生・院生を交えた研究会。










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# by mizuno_clan | 2008-03-13 17:10

【寄稿1】沼津水野藩の黒船対処  »»Web会員««

沼津水野藩の黒船対処
                                                  水野青鷺

 『大日本古文書』東京大學史料編纂所 には、アメリカ合衆国海軍・東インド艦隊(マシュー・ペリー提督)が、江戸湾浦賀に来航した嘉永六年(1853)六月三日の二カ月後、ペリーから突き付けられた米大統領からの国書に対応すべく、沼津藩主水野出羽守忠良(ただよし)から幕府に宛てた意見書が掲載されている。この意見書から水野出羽守忠良は尊王攘夷派であったことが窺われる。これを沼津水野藩の一史料として引用し、浅学ながらも一応読み下した。誤謬を正していただければ幸甚です。
 また「伊豆相模武蔵安房上総下総 海岸御固泰平艦」の図には、沼津藩の警固内容が列記されている――
 駿州沼津伊豆長津呂
 五万石駿州沼津
水 野 出 羽 守
人数二千五百人 諸大夫
――この地図の右下に伊豆國がデフォルメされ描かれているが、添付した現代地図での該当地は、伊豆半島最南端の石廊崎長津呂(静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎)であり、同族鶴牧水野藩が警固する上総鶴牧木更津海岸(千葉県市原市椎津)とは随分と距離がある。差詰め沼津藩主水野出羽守忠良が護る石廊崎長津呂は、謂わば日本国の天然の外濠内に設けられた朱雀門にあたり、木更津海岸は内濠に面した多聞櫓の一つとでもいうべき存在であったろうか。


●『大日本古文書』幕末外国関係文書之二
嘉永六年癸丑(耶蘇起源千八百五十三年)
一 [嘉永六年]八月二日駿河國沼津城主水野出羽守忠良上書 幕府へ
    米國國書に就いて
 此度アメリカより差出候書翰之和解一覧被 仰付、存寄之品も有之候ハゝ可申上旨、委細御達之趣奉得其意候、得与熟問(閲カ)仕候處、何様不容易筋ニ有之、不肖之私抔中々以て存付可申上樣も無御坐候、勿論申上候迄も無御坐候、外夷之通信通商者、元来御大法にて所詮御取上被遊候義と者不奉存候、萬一假にも其端を御開被遊候ハゝ、所謂無願(厭カ)之儔ニ候得尤、追々願望増長難計、其上彼國にハ限り不申、外々之諸夷とも同様願立候節、御處置如何と奉存候唯々卓越之 御國法を主とし、御解諭被遊方ニ可有御坐候哉、尤御許容無之上者、虎狼心之虜共故、如何様之不法亂妨にも及可申哉、就而て近海を初内海之方夫々御備向之義者、彌以厳重之御手配万々被為在候事と奉存候、且又難船漂流之者御撫恤 被成下度旨申立候、右者近来之被 仰出之趣も有之御儀ニ候得者、實ニ難船ニ相違無之者者、一通御救ひ被遣候儀可有御坐、其段者兼々御諭示被成置可然哉ニ奉存候、右躰不調法之義申上老も、重々恐入候得とも、格別之蒙 御沙汰、黙居候も却々如何ニ付、不顧恐愚意之儘申上候、御取捨可被成下候、以上、
  丑八月二日                   (忠良、沼津城主)
                            水 野 出 羽 守


1 嘉永六年(1853)八月二日、駿河の国沼津城主水野出羽守忠良の上書(*1) 幕府へ
    米國國書(*2)に就いて
 このたび、アメリカから提出された書状(国書)の和解一覧(*3)をおおせつけられ、意見を申し述べたい事柄がありますので、その旨申し上げます。詳細はご通達内容によりその意を得て充分に調べましたところ、何と申しましても、たやすくいくものではなく、愚かな私などには、なかなかに思いつき申し上げる方法も無いことは、もちろん申し上げるには及びません。外国と国交を結び交易を行うとはいっても、本来は国家の法に基づいて、結局のところお取り上げになられる意義であるとは存じません。もし仮にその手掛かりを作られるならば、世にいわれている、これに満足することのない連中であることから、次第に願望が増長することは計り知れません。その上アメリカとは限らず、諸外国も同様に国交を結ぶ事を表明してくる情勢にあることから、そのご対処はどうしたものかと存じ、ひたすら諸外国よりもはるかに優れた国法を主とし、アメリカに対し説得されるべきであると申し上げます。当然許し受け入れることができれば最上ですが、貪欲で残忍な心の虜となった人達であるが故に、どのような無法な暴力により、強奪を行うであろうかと推測申し上げます。つきましては、近海を始め湾内もそれぞれが警備するにあたって、最も厳重に各藩それぞれに振り当ててご準備を充分になされる事であろうと存じます。かつまた難破船漂流の者に対しては、慈しみ哀れみ、物を恵み下げ渡されますよう申し述べます。このことは近頃お命じになられた事柄から、確かに難破船に相違ない者は、一当たり救助なされるのが望ましく、その件は予めご通達になられるものと推量いたします。さらに申し上げますれば、以上のように行き届かない内容で、重ね重ね恐縮ですが、特別に書状和解一覧のお指図をいただきながら、何もしないでいることは、却ってどんなものであろうかと、慎みを顧みず愚案のままを申し上げることにいたしました。アメリカからの国書はお取り捨てになられるべきと存じます。 以上
  嘉永六年癸丑八月二日              水 野 出 羽 守 忠 良


[註]
*1=じょうしょ。意見書を目上の人または官庁などにさし出すこと。また、その書面。
*2=こくしょ。一国の元首がその国の名をもって発する外交文書。外交交渉における公文書の総称。特に、条約・宣言・通牒(つうちょう)などの法律的効力をもつ文書。
*3=わげいちらん。外国語を日本語に翻訳し、全体の概略が簡単にわかるように纏めたもの。


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===解説===
今般、本ブログ開設にあたり、先ずは「投稿サンプル」の一つとして、事務局世話人水野青鷺がプライベートブログ「∞ヘロン『水野氏ルーツ採訪記』」に投稿した拙文を転載しました。

# by mizuno_clan | 2008-03-13 14:46 | ★研究ノート

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                                        研究会事務局

# by mizuno_clan | 2008-03-13 14:11 | Information